
【連載】
『羽村動物小国』(第2回:家を建てるなら)

96年、時はバブルが崩壊し超低金利時代に突入。年頭から始まった動物達との新居探しは、大胆にも?家を建てるという決断に…。2月中旬、○○売買契約だとか△△請負契約などを交わした…ものの、これで一件落着ではないのですねぇ。
今まで住み続けてきたような賃貸ならば、後は引っ越しの段取りだけ考えれば良かったのですが、今回はこれからここに家を建てなくてはいけない。確かに土地は平らになってる、諸々の制約から約100uの土地内で家を建てられる面積は約40u(約12坪)と決まっている。しかし、詳細(具体的)部分はな〜んにもありません。これから決めて行かなくてはいけない所だらけ。引っ越しの期限は6月末…つまり4ヶ月余しかないというのにさぁ〜。
それにしてもまさか、こんなに慌ただしくマイホームを建てることになろうとは、ついぞ思っても見なかったこと。それも全てひとりで決めなくてはいけない。
「キッチンはカウンター式でぇ〜壁紙は薄いパステル調かしらねぇ〜」などと、言ってくれる者は、悲しいかな…いないのでした。
さて改めて、動物達と快適に暮らすためにはどういう環境作り(家作り・部屋作り)をすれば良いか?これは考え出すとなかなかの難問…。要は、動物達が安心して暮らせ、動物達の世話がし易い、ということなのでしょうが、正直言ってこれまで全く考えたことがなかった。
例えば、セキセイインコが元来どんな気候の所でどんな暮らし方をしているのか?ウサギは暑さと寒さとどっちがより苦手なのか?等々、全く無頓着だったように思う。今にして思えばこれらは基本中の基本。新たに一緒に暮らす動物達が、一体どういう生い立ち・性質の子なのか、事前に知らずに暮らし始めること自体が非常識なことだったのです。
その恩返し…というには遅すぎるかも知れないけれど、これからできるだけのことをしてあげたい…そういう思いだけが強く沸き起こっていました。
| 1) | 動物達専用の部屋を2階に1部屋設ける |
| 2) | 2階のスペースの内2部屋を続きの洋間にして、面積の狭い分をカバー?するために、天井は勾配天井(傾斜天井)式、4.5畳相当をフローリングの部屋として、ここを動物達の拠点、続く隣の6畳相当をジュータン敷きで私の拠点に… |
| 3) | 専用にエアコン・空気清浄機・換気扇を設ける |
| 4) | 室温を常時モニターできる(記録式)温度計を設ける 実はこれまで、生まれてからウン十?年、家にエアコンのある生活というのを経験したことがなかった。故に動物達にもこれまで大変な思いをさせて来たことと反省…。ちなみに、セキセイインコを元来熱帯の鳥と思っている方が少なくないようですが、セキセイは温帯性の鳥で暑さには必ずしも強くないんですね〜これが。また、エアコンの冷気が直接当たらないように本体を6畳に設置、4.5畳を間接的に冷やすことにした。そのためエアコン選びに当たっては、適応サイズと言われるモノの1つ上の機種を選定(しかし後に、これでもパワー不足だということが発覚!)。 空気清浄機は非常に多くの機種(方式)があり、どう選んだものかなかなか悩みました。で、先ずは近所の大型電気店を何軒か回り、ありったけのカタログで情報収集、結果、花粉・細菌などの微細なモノまで除去できるとか、静電気で云々という高価なモノよりも、排風(吸引・排気)量が大きく、フィルターなどのランニングコストの掛からないモノ(入手がし易い・交換期間が長い・フィルター単体の価格が安い)が良いのではないかという結論に至りました。 換気扇は、勾配天井の最上部に設置を希望したものの、敢え無く?施工主に止められ…。この家の工法で構造的に優位な気密性が損なわれるから…とのこと。そこで、後々必要になった時のことを考えて、とんでもない高〜い位置にコンセントだけをポツンと設けてもらった。 温度計は、何とかして留守中の記録がとれるようにしたかった。で、探した結果、C社製の温度計付きデジタルウォッチ、これがなかなかの優れモノ。現在の温度だけでなく設定時間間隔で自動的に測定、常時30点記憶してくれる。現在、毎日の午前0時から3時間おきに24時間・365日、室温の測定・記録。これが部屋の標準室温となって、留守中のエアコン設定の元になっている |
| 5) | 暖房は電気・ガスを使わず灯油式に限定 冬の暖房と言えば断然コタツ派。しかしある年の冬のこと、コタツが爆発!原因はウサ姉妹…。彼女たち元来穴ウサギが、コタツなどという絶好の薄暗がり、尚かつ真冬にポカポカな所を見逃すはずがない。冬はほとんど入り浸っていて…何しろ自分でコタツ掛けを持ち上げて入ってくる。で、その中でジッとしてれば良いものを、目に付いたモノは囓らないと気が済まない…コタツの中で目に付くモノ…そうヒーターから出ている電線!当然〜っ☆!!その苦い経験から新居の暖房は、電気・ガスは禁止。単独で使用できる石油ファンヒーターにした(電線1本だけ…出てるけどねぇ〜) |
| 6) | ベランダをできるだけ広くとる 以前ごく一時的に、ウサギをベランダで遊ばせていて気が付いたのが爪。明らかにすり減って先が丸くなる。室内ばかりだと尖って危ないくらいなのに…まぁ〜それだけだからではないが、外に出られない時の唯一の運動場として確保しておきたかった。結果全長約8mのベランダを設けることができた |
| 7) | 家中の全窓には網戸を設置する これは言わずと知れたインコ対策、そして東京とは名ばかりのここいらでの必需品、そう虫対策。当然、我が家で網戸の開け放しは重罪となる |
| 8) | 室内の配線・コンセントはできるだけ表に出さない 上記5)ではないが、柱や壁を囓るならまだ良い、電線はイカン!家も、囓った当事者も、大事に至る可能性がある。コンセントはできる限り家具の陰などに来るように配置し、引き回す線もできるだけ家具などの後ろを通す、どうしても表に出さなければならない部分は確実にガード(電気配線の保護・被覆用チューブなど、最近は日曜大工用品店などでも入手できる)する |
| 9) | またこれ以外で、最近の壁紙には“防臭効果処理”とかを施したモノがあるそうで、施工主に勧められるままに壁全面に採用 |
施工主は3ヶ月あれば建てる…と言っていたが、私としては少しでも余裕を見ておきたかった。しかし、まとめあげた仕様を図面にしてもらい、数度の打ち合わせを経てほぼ決定となった時には、すでに3月も半ば過ぎ…。
元来、季節の変わり目には雨…という日本で、春から夏にかけての少雨を心から望んだのは、後にも先にもこの年だけだった…。